学年を上げることや元の学年に戻すことの最適化

サッカーチームで、ディフェンスのキイプレーヤーが、自分の学年のチームに戻りました。スタメンでプレーして、彼が入ると守備が安定しましたから、1学年下と知った時は驚きました。でも、年齢を知ってしまうと、なんとなく、あぁ、という場面はありました。彼はポジショニングが良かったのですが、やはり体格的に小さいので、相手選手に吹っ飛ばされることが数回ありました。やはり8、9歳くらいですと、人種によらず、体格の1歳差は大きいです。彼のお父さんは、チームのヘッドコーチ、お母さんもお姉ちゃんのチームのコーチと、サッカー一家でしたので、学年を戻すことは前向きな決断だったようです。私でもそうしたと思いますので、良い判断だったと思います。

2015ー2016年に、US Soccer Clubは三つの改革を行いました。一つ目は、U12以下のヘディング全面禁止、二つ目は、一律8人制(U7-U10)だった試合を、4人制(U8以下)、7人制(U9-U10)、9人制(U11, U12)の試合に変更、そして三つ目が、1学年を、8月1日生まれ~翌年7月31日生まれで分けていたのを、1月1日生まれ~12月31日生まれの誕生年に再編成したこと。特にこの学年再編成は、子供達に大きな影響を与えました。

例えば、息子のチームは、それまで、2006年8月1日生まれ~2007年7月31日生まれで構成され、編成後に、2006年生まれは上の学年に吸収され、2007年8月以降の子供が下の学年からチームに合流しました。多くの学年で、上手なプレーヤーを失い、体が小さく技術力が低いプレーヤーが入り、チームが弱体化しました。実際、ハワイのクラブでは、一学年上に上がったチームメートと同じように、自分の子も一学年上のチームに入れてくれ、という保護者の要望が多かったようです。

かくいう、我が家も、一学年上のチームに入れてほしいとお願いしました。というのも、息子は、編成前から、一学年上のチームにプレーヤーが足りない時は助っ人で呼ばれ、そこそこプレーしていたので、現状チームに残留より、一学年上のチームに入った方が伸びるのではないか、と思ったのです。

コーチには相談しましたが、自分の学年のチームに留まることを、きっぱり勧められました。

コーチは、息子にスキルがあって、チームメイトと差があるが、学年を上げるほど突出してはいない、と言いました。さらに、自分の学年に留まるほうが、彼中心のチームでプレーでき、リーダーシップが学べるから、とも言いました。このリーダーシップの理由が案外ストンときたので、残留を決めたのですが、この選択は非常に良かったです。息子は、性格的にリーダータイプではないのですが、チームに月齢の低い子が増え、お手本になろうとする行動は見えました。また、ユタで新しいチームに合流した時、もっとリーダーシップを取れる子がいて、ここではリーダーにはならない、と直感したので、リーダーシップを学ぶ場は希少で、その機会を得たのはラッキーだった、と認識したわけです。

冒頭の、自分の学年のチームに戻ったチームメイトは、声が小さく誰かにフォローするタイプでしたが、自分の学年に戻ったらもっとチームを引っ張る場面が増えると思います。技術面だけでなく、精神面でも、本人に合ったチームにいるからこそ、成長できる面があるというのを、今は理解しています。

アメリカは、個人の能力にあった環境を選ばせてくれます。これは、スポーツに限らず、学校も学年を上げる下げるといったことが場合によっては選べます。色んなオプションがある中で、子供に自信をもたせて(これはすごく大事)、最大限に成長できる環境を見つけるには、やはり人と話をして意見を聞くことは重要です。日本人が少ない英語の土地で籠るのは簡単ですが、コーチ、先生、チームやクラスメイトの保護者などと日頃から積極的にコミュニケーションをとることが、この社会で最適化を見つける鍵になる、と感じています。

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左を平等と考えるのではなくて、その子の特徴や能力に合わせてextra helpを加えたり、逆に負荷・役割を与えるのが、公平という考えかた(UNESCO)。
参考サイト:EQUITY IN EDUCATION IS NEEDED TO GET EVERY CHILD IN SCHOOL


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ブログ著者:アメリカ在住、大学研究者。
3歳の息子を連れて母子研究留学を経て、2012年より家族でアメリカに移住。


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