【子供のバイリンガル教育】子供が秘める日本語学習の原動力

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家庭での日本語教育は2タイプ

 
アメリカに永住する日本人家庭は、子供の言語教育で大きく2タイプに分かれます。子供の日本語教育に長期的に取り組む家庭と、遅かれ早かれ日本語教育を諦める家庭。夫婦とも日本人の家庭は、前者が多い印象ですが、ヘタレの我が家は、早くに子供の日本語教育を諦めたクチです。

決して、子供が日本語を話せなくても構わないと割り切ったわけではないですが、子供の言語教育では、英語での学習に集中しました。家庭では、もちろん日本語で会話をしますが、息子の日本語の会話力は、小学校中学年程度。読めるのは、ひらがな、カタカナ。

こんな、息子のユルい日本語環境が、最近、驚くほど変化しました。それは予想していなかった、嬉しい誤算でした。

アメリカでの日本の立ち位置が急上昇


昨今、アメリカは日本アニメの大ブームです。アニメを放送するストリーミングサービスのお陰で、日本のアニメが爆発的に広まりました。

先月は、鬼滅の刃の映画も上映公開。住んでいる田舎の映画館でも、英語字幕の回と、英語吹き替えの回を上映してます。公開最初の週にチケットの販売状況を見ると、英語字幕の回はチケット完売、英語吹き替えはお客さんが全然入っていない。吹き替えは、訳が少し変だったり、アニメによってはアメリカ国内向けに暴力や猥褻な内容を改竄されるらしく、子供達の中では、英語字幕、日本語放送で観るのが必須。息子自身、アニメが大好きで、学校やサッカーチームでもアニメ好きと仲良くなるので、日本語を話せるメリットが大きくなりました。

家では、渡米して以来、日本のアニメを自由に観せています。そこには、息子が日本語を聞く機会が増える、という私の下心もあったのですが、それが渡米して10年目、やっと花が開きました。ついに、息子は、日本語でコミックを読み始めたのです。

アメリカのコミック市場の変化


アメリカでは、日本のコミックが英訳され、販売されています。15年前にミネソタに住んでいた頃は、本屋さんの片隅で、一つの本棚に収まって売られていた日本のコミック英語版。それが、今や、大型書店で一番目につく中央の位置に、日本のコミックがずらっと並べられ、たくさんの中高校生で賑わっています。

ただ、コミックは、英語に訳すのもあって、日本のオリジナルより発売が数巻遅いです。息子は、英語の最新刊の続きを日本語で読みたいと言うので、速攻、日本のアマゾンで取り寄せました。一応、本を購入する前に、googleで漫画を検索し、画像から、漢字にふりがながふってあるかを確認しました。ルビがないと、息子には読むのが厳しいです。

最初は、1冊を読むのに、3、4日かかりました。それでも、少しずつ漢字を思い出し、読む感覚が戻ってきたようです。読むインプットは、聞くだけより語彙数が増え、言語学習の大きなトランジションです。海外子育ての中で、息子が日本の本を読むようになったら良いなぁ、という目標が、あっさり達成されました。

この原動力はサッカーにも当てはまる?


もし、これまで日本語の読み書きを強制的にやらせていたら、息子は自分でコミックを読もうとはしなかったかもしれません。本人が興味のないことを学ぶより、子供のやりたい事をやらせる方が、早く大きく成長できます

これは、言語教育に限らず、サッカーにも、置き換えられるじゃないかなぁ、という気がしています。でも、その方法は、まだまだ模索中です。

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本シリーズ【子供のバイリンガル教育】の記事



【1】英語は半年でペラペラになる?
【2】子供が秘める日本語学習の原動力(本ページ)




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ブログ著者:アメリカ在住大学研究者。
元サカママライター。
3歳の息子を連れた母子研究留学を経て、2012年より家族でアメリカに移住。


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