サッカーをやらせる上で知っておくべき大事なこと

本当は、この本は、それまでのサッカーの戦略的理解に関して楽しく知ることができたので、その内容を紹介しようと思いました。ところが、最後に、脳震とうの話が入り、非常に背筋が凍る思いをしました。これは、知っておくべき大事なことと思いましたので、今回はその内容を紹介します。

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サッカーで、一番怖い怪我は、脳の障害です。それは死に直結しうる怪我だからです。大学のサッカー監督が執筆するSoccer IQは、ウォーミングアップの弱めのヘディングの練習中に頭痛を訴えた選手のケースについて紹介しています。大学チームで、脳の専門家を雇っていたため、その時は脳震とうの対応ができました。その年には、もう1人、やはりプレー中に脳震とうを起こしています。現在、全米の高校のサッカー選手で脳震とうを起こすのは毎年5万人と報告されていますが、病院に行かず診断されないケースも含めると、脳震とうはもっと頻繁に起こっているだろう、と著者は訴えます。

もし、ヘディング練習や試合中、頭痛を訴えたら、脳震とうの可能性があります。その時は、即刻、練習や試合をやめさせて下さい。

著者は、脳震とう後に症状が完全に消え去ってから7日間、一切の練習や試合をさせないことを勧めています。脳震とうを起こしてからの7日間ではありません。脳震とうを起こすと、それだけ回復に時間がかかり、シーズンに大きな影響を与えます。

この本では、脳震とうを防ぐ対処法を2つ紹介しています。

1. ヘディングの練習には、空気を少し抜いたボールでやること。硬いボールと比べ、ヘディングをした時の脳を支える首や脳への衝撃を軽減できます。

2. ヘッドバンドの着用。著者が推奨するヘッドバンド UNEQUAL HALOは高テクノロジーの繊維を使用し、脳震とうのリスクを75%減らします。

脳震とうの内容は第54章に記載されています。分量は3ページ。この本自体が、中高生向けに書かれているので、比較的平坦な英語の文章です。息子も、開きっぱなしになっていたこの章をちらっと読んだようで、今まで以上に脳震とうについて知ることになりました。長いスパンで考えると、サッカーを続ける上で大事な頭脳を守るのは最終的には本人の判断に寄るところが大きいです。決して本人を怖がらせたいわけではありませんが、知っていれば、異変を感じた時に、本人の対応は変わると思います。

最後に、この本とは異なりますが、最近、サッカーと脳震とうの関係性をまとめた研究者のコメント。
"Comstock says she hopes this research doesn't make parents pull their kids from soccer teams. The benefits of sports greatly outweigh the potential that any child will sustain an injury."
「自分は、脳震とうのリスクの研究を示して、両親に子供のサッカーをやめさせたいわけではない。スポーツで得られるものは、子供が怪我をする可能性より、はるかに価値があるから。」

重い内容でしたが、近いうちに、サッカーIQの楽しい内容(こっちが本のメインテーマです!)をご紹介します。

日本のアマゾンだと、キンドルの方が早く手元に届きそう。


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ブログ著者:アメリカ在住、大学研究者。
3歳の息子を連れて母子研究留学を経て、2012年より家族でアメリカに移住。


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