Jクラブのユースコーチからの質問 その2

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「ゴールキックでボールをもっとも遠くに飛ばすキックの練習をしたいのだけど、どのようにボールを蹴ればもっとも遠くに飛ぶのか?」
かつてのチームメイトであるJ1下部組織のゴールキーパーコーチから投げかけられた質問。ちょうど飲み会中の物理の猛者たちが、酒のつまみに喜んで議論を始めました。



ボールを最も遠くまで飛ばす方法

実はこの問題、高校の数学や物理の問題として出題されることもあります。というのも、これは、sinやcosといった、三角関数の問題に置き換えられるからです。

それではここでクイズです。下の図に示すように、人がサッカーボールを蹴った場合、ボールを蹴り上げる角度(θ)が何度だと一番遠くに飛ぶでしょうか?どの角度でも、選手のキック力が同じ(初速度が同じ)と仮定します。

(a) θ=60度
(b) θ=45度
(c) θ=30度
(d) 上記のいずれでもない

IMG_9448.jpg

ヒント:答えを見つけるには、「ボールを高く蹴った場合と低く蹴った場合で飛距離がどう変わるか?」で考えると、わかりやすいかもしれません。




まず、ボールが60度の角度で高く蹴り上げたとすると、滞空時間が長くなる分、高さは稼げますが、落下地点が近くなってしまい、飛距離は伸びません。逆に、30度の角度で低めに蹴ると、60度の時と比べて飛距離は伸びますが、滞空時間が短くなってしまいます。実は30度で蹴っても、60度で蹴っても飛距離は同じなんです。滞空時間と飛距離がもっとも稼げる角度が45度で、この角度で蹴るとボールが一番遠くに飛びます。答えは、(b)でした。

angle_distance2.png
lumen learningより引用

そのユースコーチは、高い方が滞空時間が長いので飛距離が飛ぶんじゃないかと思っていたので、高く蹴る練習をしようかと考えていました。この一本の電話で、高く蹴っても、理論的には飛距離を伸ばさないことがわかり、納得したようです。

しかし、話はこれだけでは終わりませんでした。続きは次回へ。

IMG_9541.png

【本シリーズの記事】
Jユースコーチからの質問 1 突然の電話
Jユースコーチからの質問 2 サッカーが学問にすり替わり(このページ) 
Jユースコーチからの質問 3 理論と感覚の融合

【参考サイト】
lumen learning 

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コメント

utlogan

Re: タイトルなし
コメント、どうもありがとうございます。

私も、個性が伸ばせるチームの方が、子供の強みにフォーカスできる気がして良いなぁと思っています。

年齢的に組織的な戦略や役割を理解させることも、少しずつ始まったので、本人が、個の強みと組織プレーをうまく判断してプレーできると良いのですが、そこは結構難しそうです。

ふつ

Jリーグでの育成はよくわかりませんが、個性を埋没させるようなことは避けてほしいと素人目線で思ってしまいます・・・。

カズさんと森保日本代表監督がともに出場している、昔の試合のリンク、見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=KmMZ3SvX8BA

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utlogan



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3歳の息子を連れて母子研究留学を経て、2012年より家族でアメリカに移住。


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