チーム練習なしで大きな大会に勝てるのか?

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2ヶ月オフから、いきなり大会へ

ラスベガスで開催された大きな大会に参加してきました。

チームは2ヶ月のオフを終え活動を再開。1月に入り練習が2回あっただけで、ほぼ何もせず大会を迎えてしまいました。今回は、車での移動だったものの、バケーションレンタルのホテルに4泊し費用がかかります。せっかくお金をかけて参加するなら、しっかり練習して試合に出たかったですが、まぁ仕方ない。これから春シーズンに向けチームを再構築するのだから、大会を通して課題が見つかれば良いかと納得し、半ば玉砕覚悟で大会に望みました。


休みは子供のサッカーを低下させる?

この大会は、予選グループを6つに分け、各グループの4チーム総当たり戦で1位になったチームと、さらに全体から勝ち点の上位2チームがワイルドカードで決勝トーナメントに進みます。

予選1試合目は金曜夜に、ネバダ州のチームとの対戦でした。同じ大会に参加中のシアトルのお友達が見に来てくれて、息子は試合前からちょい緊張。いざ、試合が始まると、チームの武器である前からプレスが効き、ワンツーの連携も良く、練習がなかった割にチーム全体で動きが良いのです。結局、打ち合いになったこの試合は4−4のドローで、思ったより快調な滑り出しでした。

翌朝、予選2試合目。こちらは、ニュージャージーから参加のチームとの対戦。かなり早い段階でこちらが1得点したものの、そこから耐えの時間が続きます。

この日、息子は試合開始前に不機嫌で、スタメンも外れていました。後からわかったのは、一人のアシスタントコーチに2タッチ以内でパスを出さなければ交代ね、と直接言われたようです。初戦での、ドリブルで2、3人を剥がして上がったり、囲まれてもテクニックでためを作ってパスを通したプレーが、リスクがあり、速攻をディレイさせると思われたのかもしれません。息子の元気は鳴りを潜め、ここで勝負せずパスかぁという消極的プレーが続き、それがチームメイトにも伝染。なかなか決定的なチャンスが作れず、最後の2分でコーナーキックから失点。勝つべき試合をドローにしてしまいました。チームは予選突破に後がない状態となりました。

息子の様子がおかしかったので、ホテルに戻って、親子で話し合い。まだ精神的に引きずっていたので、録画した1試合目の映像を観て、プレーを一緒に確認しました。この後の3試合目は、疲労も大きくなるので、省エネしたプレーも大切で、とにかく周りを見てパスコースを探すことと、行ける時はドリブルで行くよ、とそのコーチと話すこと、で話はまとまりました。

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その日の夜の予選3試合目。対戦相手は南カリフォルニアのチーム。チームの賑やかなアップが始まって、息子の弾ける笑顔が見えたので、もう大丈夫だと思いました。例のコーチの話も珍しく輪の中心で聞き、積極的に発言しています。この試合には3−0で勝つのが予選突破の目安でしたが、どうにかなりそう、と思いました。

ところが、いざ試合が始まってみると、チームは苦しい状況に陥ります。息子のチームは2、3戦目の試合数が対戦相手より先行していて、1試合多いハンディがありました。普通、3戦目は2戦目より疲れて動きが遅くなるのですが、相手が1戦少ないと、まだ元気があり、1歩1歩に差が生まれます。しかも夜の試合は氷点下まで下がり、足がなかなか動かない。セカンドボールは全て相手チームに拾われ、ほぼワンサイドゲームになっていました。

そして、ついに1失点。さらに、チームメイトがゴール前でハンドをして、PKを献上。ハンドをして泣いている子に息子が元気づけています。これ以上の失点は、敗戦が濃厚でしたが、キーパーが右サイドに飛び込んでファインセーブ。選手全員がキーパーに祝福で駆けより、ここから試合の流れが変わりました。

ようやくチームのエンジンがかかり、波に乗った攻撃がスタート。後半に入り、右ウィングが突破し、中央に折り返してまずは1得点。そこから精神的に勢いづいて、追加点を重ね試合終了。4−1で勝利をもぎ取りました。


休息がもたらしたもの

その後の他チームの試合結果から惜しくも予選突破はならず、息子のチームはそこで大会を終えました。結局、残り2分で失点しタイした2戦目のチームが準優勝したのもあって、なんとなく、精神的に落ちこんだあの一戦が勿体無かったなと思いました。ただ、メンタルの波や、疲労、色んな要素が、こういった大会の勝敗を分けます。

予選結果だけを見ると、息子のチームは1勝2分けで、負けなかったけど、予選を突破できませんでした。チーム練習をしてたら、予選突破はできたのか? それはわかりません。でも、2ヶ月のオフは、子供達に十分な休息とサッカーへの飢え、英気を養ったようで、初戦から子供達はフルスロットルでプレーし、超攻撃サッカーが出来ました。あんなにワクワクするサッカーを観たのは、久しぶりだったのもあって、私の中でオフに対する考えが少し変わりました。

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本シリーズの記事


1 チーム練習なしで大きな大会に勝てるのか?(このページ)
2 大きな大会から得た5つの収穫 
3 短期決戦のカップ戦に勝つ方法 

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足のケアは大切。気持ちが良いようで、お風呂上がりに良く踏んでいます。

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utlogan



アメリカ在住サカママ 兼 大学研究者。


3歳の息子を連れて母子研究留学を経て、2012年より家族でアメリカに移住。

現在ユタ州在住。


本格的な育成年代に突入したU14の息子のアメリカの育成環境やユースサッカー向け食・怪我・テクノロジー、アメリカン面白エピソード、をご紹介します。


ご連絡はこちらまで:utlogan101@gmail.com