周りを見ろ、と言ったときに、何を見るのか?(エピローグ)

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(前回までの話)
周りを見る学習シリーズ1(プロローグ) 2(答え)
息子は、試合中に周りを見る意味と何を見るべきか、を少しずつ理解し始めました。息子の視野はまだ狭い方で、U12でようやくここまでの学習できるようになった感じです。U9くらいまでは、フリーキック時にボールすら見ないでプレーをしていたこともあったので、集中力や考え方は前進しました。

周りを見ることの重要性

周りを見ることの重要性は、プロフェッショナルの試合からでも学習することが可能です。今回は一つの試合を紹介しました。それは、今年行われたW杯の決勝トーナメント、日本対ベルギー戦です。

注目したのは、最後の失点場面です。この時、ゴール前に走り込んできたフォワードのルカクは、ゴール目の前で自分の足元にきたボールをスルーして、後方から走り込んできた選手にゴールを譲ります。恐らく、日本中の観戦者が悲鳴をあげたであろうプレーでしたが、ルカクは、果たして、いつの時点で、自分の後ろを走る選手の存在を知っていたのか?

ちょうど、このシーンを切り取った場面がyoutubeにあり、この映像を元に、息子と一緒に確認しました。YouTubeは再生速度を調整できるので、今回はスロースピードを選択します。解説しながらそれぞれのプレーがじっくり見えますが、それでも、ルカクが周囲を見る行動は、なかなかわからないほど、一瞬です。

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この失点シーンは、「ロストフの14秒」という番組が細かくプレーを検証し、わかりやすく解説していました。短い十数秒で、他にも色んな選手が状況を認知して、判断、実行し、それが結果に大きく作用しています。大変評判が高いこの番組の内容を簡潔にし、息子に話しました。

驚くべきプロ選手の認知量

試合映像はこちらのYoutubeから(2019年1月 リンク先が消去されたので更新しました)

1. 本田選手からのコーナーキックに、ベルギーGKのクルトワがキャッチ。この瞬間、ゴール前に走り込んだ吉田選手は、得点できなかったと一瞬下を向き、次の反撃に出遅れます。この場面で吉田選手がやれたことは、ファウルをしてでもGKにぶつかり、プレーを止めることでした。

2. ボールをキャッチしたクルトワは、すでに走り出していたデ・ブライネにパス。

3. デ・ブライネは最初の2歩を大きなステップでドリブルし、前方で構える山口選手を誘い込みます。次もビックステップでくるものと予測した山口選手に対し、デ・ブライネは3歩目をスモールステップで刻み、タイミングをずらして右前方にいるムニエにパス。この場面では、山口選手は足元に飛び込んでもケビンを止めるべきでした。

4. このパスが渡る前に、真ん中に走り込んできたルカクは一瞬横を振り返り、シャドリを確認します。

5. 右サイドを走るムニエにパスが渡り、中央にいるルカクめがけてパス。

6. ルカクは、長谷部選手のマークを受けていたので、自分のところにきたボールをスルーし、後方から走ってきたシャドリにボールを通す選択をします。

7. シャドリがゴール。

一連のプレーを何度も再生し、丁寧に解説しました。


周りを見る学習で目指すこと

子供にとって、試合中に何を見て、どういう判断をするのか。これを理解するのはかなり難しい行為です。でも、自分の試合映像を見返したり、こうやってプロの試合映像もたくさんネットにはありますので、そういった材料も使って、周りを見ることの情報量と重要性を知り、ちょっとずつ自分の試合でも出来ることが増えていけば、認知判断の部分はもっと鍛えることができるのかなと思います。

【本シリーズ記事】
周りを見ろ、と言ったときに、何を見るのか? (プロローグ)
周りを見ろ、と言ったときに、何を見るのか? (答え) 
周りを見ろ、と言ったときに、何を見るのか? (エピローグ) このページ

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ブログ著者:アメリカ在住、大学研究者。
3歳の息子を連れて母子研究留学を経て、2012年より家族でアメリカに移住。


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