
息子がODPの合宿でネバダへ。息子にとって、親の同伴を許可しない遠征に参加するのは初めてです。これまでの遠征は、親の同伴が前提で、チームで試合に出るものの、宿泊ホテルは各自手配、試合会場に集合するだけでした。今回は、カジノのホテルにステイして、一部屋を子供4人ずつで宿泊。スタッフやコーチ陣、監視役の保護者ボランティアも同伴するものの、子供達は親から離れてさぞ楽しいことでしょう。
日本では可愛い子には旅をさせろと言いますが、アメリカでは、まだまだ勝手に旅はさせられません。中学生のヨーロッパ遠征にも、多くの親が同伴します。ハワイのクラブでは、現地でのスナック当番や洗濯までも親達が分担し、子供のサッカーのためにセットアップ。日本から見たら、アメリカの親はなんて過保護と思うでしょう。ただ、11歳以下の子供を一人にすると逮捕されるのもあって、子を守る意識が強いんだと思います。また、こうやって子供と関われる事を、幸せに思い、大いに楽しむ人が多いのも事実です。
最近知った「子育て四訓」。教育に携わった緒方甫さんが2006年に日本時事評論で発表されたものですが、
乳児はしっかり肌を離すな
幼児は肌を離せ手を離すな
少年は手を離せ目を離すな
青年は目を離せ心を離すな
日本は、乳児の肌を離すなを大切にする文化に思えます。私自身は、出産前の転職で育児休暇を取れなかったので、生後2ヶ月で息子を保育園に預けたのですが、周囲や保育園の園長先生までビックリされました。
アメリカは、どちらかというと、青年期の心を離すなに重点を置く気がします。例えば、アメリカで女性初の国務省政策企画部長を務めたAnne-Marie Slaughterは、単身赴任中に中学生の息子がグレて、このポストをあっさり辞職、自宅に戻りました。私も、もし息子が青年期にSOSを発信したら、働き方を見直しそうです。
子育て四訓で言うと、今の息子は少年期、まだ目を離せないけど、このような遠征を通して、親は少しずつ離れて見守ることを覚え、子は少しずつ自立を経験する時期なのかなぁ。少し寂しい気もしますが、遠征先での出来事を聞くのが楽しみです。

保育園通い始めの頃。
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